化粧品の防腐剤(パラベン)は危険な成分?パラベンフリーこそ注意が必要

今日は、「化粧品製造メーカーが本音を語る!敏感肌・乾燥肌の方が知るべき7つのポイント」の第5回目です。

株式会社アーケアの社長である井上さん(●アースケア アクシリオシリーズ)の解説をまとめたいと思います。

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防腐剤として有名なパラベン

パラベンといえば、防腐剤として有名な成分です。

パラベンにはいろいろ種類があり、化粧品だけではなく、食品、飲料、医療品に防腐剤として使用されています。
非常に低刺激で弱い肌にも対応できるので、いろんな化粧品に使用されています。

パラベンは危険なの?

「パラベン」と聞くと、良いイメージはありませんよね?
その理由は、パラベンが「表示指定成分」に含まれているからです。

表示指定成分とは

表示指定成分とは、旧厚生省が定めた製油合成成分(有害化学物質)です。

これには、皮膚に障害を及ぼす可能性のある成分、アレルギー、刺激、発がん性などが報告されたものが含まれます。
殺菌・防腐剤、界面活性剤、アルカリ剤、酵素剤、防湿剤、皮膜剤、エモリエント剤、収れん剤、乳化剤、色素、毛根刺激剤、ホルモン剤など、合計で102の成分が指定されています。

「表示指定成分=悪」なのか?

まず注意が必要なのは、表示指定成分が指定されたのは1980年だとうこと。
なんと30年前です。
この30年間に技術は大幅に革新し、安全性が高まった原料がたくさんあります。

また、30年で環境も大きく変化しました。表示指定成分に含まれていなくても、重大なアレルギー反応を起こす成分も存在します。

ところが、「表示指定成分=悪」というイメージが定着してしまい、逆に「表示指定成分以外ならば安全」という誤った認識も広がってしまいました。
その1例が、パラベンなのです。

パラベン

Parabens

2005年8月に「化粧して外出するとシミやシワが増える」という記事が新聞に掲載されました。

「メチルパラベンに紫外線が当たると皮膚の老化が進む」という研究結果をとある大学が発表したからです」(後で、表皮細胞だけを使った結果であることがわかり、実際に化粧品を使う状態とはかけ離れていた事が判明)。

その結果パラベンは、表示指定成分に含まれているだけで嫌われているのに、この記事でもっと嫌われてしまいました。

この記事を受けて、日本化粧品工業連合会は:

パラベンは低刺激で優れた防腐効果を持っており、安全性は立証されている

というコメントを発表しています。

ところが、ネガティブな情報の方が人の記憶には残りやすいものです。
私も「パラベン」と聞くといいイメージはありませんし、「パラベンフリー」というキャッチコピーを見ると、「肌によさそう」と思ってしまいます。

 

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化粧品に防腐剤は不可欠

化粧品には防腐剤は不可欠です。

製造工程から私たちの手に渡るまでにも時間がかかりますし、使い切るまでには購入してからさらに時間がかかるからです。

「防腐剤は入っていないけどすぐ腐ります」では、化粧品として本末転倒です。
化粧品は、水分豊富なのですぐ腐りますし、開封して空気に触れ、指などにも触れますから菌が繁殖するんですね。

パラベンフリーにするには?

パラベンを入れずに化粧品を作ることも可能です。

その場合、他の防腐剤を配合しなくてはなりません。
ところがこのような成分は、パラベンよりも防腐効果が格段に低いのだそうです。

たとえば、防腐効果が3分の1しかないものであれば、3倍の量を入れることになります。
そうなると、お肌に有効な本来配合したい成分を減らすことになってしまうのです。
これも、化粧品としては本末転倒ですよね。

製造メーカーのルール

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化粧品メーカーには、「開封しない状態で3年間は安定した品質ものもを作る」という暗黙の了解があるそうです。

たしかに、化粧品の有効期限は年単位です。
購入したばかりの化粧品のボトルに、有効期限としてわずか1ヵ月先の日付けが付いていたら、逆に不安になってしまうかも。

パラベンは怖くない

防腐剤として使用される成分に、フェノキシエタノールがあります。
これは緑茶由来の物質なのですが、パラベンと同等の防腐力を発揮するには3倍量必要です。
この分量になると、パラベンよりも毒性が強くなってしまうんです。

ブチレングリコール(BG)ペンチレングリコールなどの多価アルコール類も防腐剤として使用されますが、やはり防腐力は弱めです。

パラベンを悪者にするマーケティング

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パラベンを悪者にすることで、「パラベンフリー」を前面に出すマーケティングをすれば売れるのかもしれません。
事実、私もまんまと乗っかってしまいそうでした・・・。

パラベンフリーだからと言って、防腐剤ゼロというわけではありません

歴史が浅くて人間の肌への影響がまだよくわかっていない防腐成分を配合するよりも、30年前に「悪者」に指定され、その後メーカー各社が改良を加えてきたパラベンの方が安全なのではないでしょうか。
特に、敏感肌やニキビ肌の方こそ、注意が必要かもしれません。

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第1回:肌の乾燥トラブル(暖房でヒリヒリ痛い、赤み、かゆい)を本気で考える:化粧品メーカーの本音

第2回:基礎化粧品の選び方:人気ブランドやオーガニック化粧品の中身

第3回:大人気の無添加化粧品やオーガニックコスメですが・・・無添加は本当に安全なのか?

第4回:天然原液100%の化粧品は安全で効果がある?その本当の意味とは

第5回:この記事です

第6回:化粧品(化粧水、クレンジング、シャンプー)の界面活性剤は種類と成分に注意

第7回:サンプルやトライアルセットだけもらって終わり?化粧品サンプルのしくみ

 

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