80歳になったとき「幸せだ」と感じるために今できること

TEDのプレゼンテーションをご存知ですか?
TEDは、世界的な講演会を主催する非営利団体で、さまざまな分野の人物がプレゼンテーションを行っています。
今日は、TEDのプレゼンテーションから・・・。
幸せな80歳になるために必要なものは、お金や成功ではありませんでした。
私はときどきTEDの動画を観るのですが、最近心に残ったものを1つご紹介したいと思います。
「幸せな人生の条件ってなに?」といったテーマでを、ロバート・ウォールティンガー博士が解説します。
動画を見て頂く方が早いのですが、以下、概要をまとめたいと思います。
テーマ
人生において一番重要なものって何なのでしょうか。
80歳になったとき「幸せだ」と感じるために、今から準備できることがあるんですよ!
人生で最も重要なことって?
若者に「人生で重要なものは?」ときくと、人生で80%はお金、50%は有名になること、と答えるそうです。
これは、万国共通かもしれません。
「幸せ」に関する調査
幸せな人生を送るための条件を解明するために、ハーバードの研究機関が長期的な調査を行っています。
10代から老年までの人生を事細かく追跡するこの調査には、75年間にわたって724人の男性が参加しました。
10代から調査に協力してもらった724人のうち、90歳を迎えてまだ顕在な人が60人いて、さらに2000人以上の子供が新たに参加しているそうです。
最初に参加した724人は、極貧から裕福までさまざまな経済状態の家庭の子供であり、大人になってさまざまな職業につき、ほとんどが第2次世界大戦を経験しています。
大統領になった人、どん底から這い上がった人、転落した人、アルコールや麻薬に手を染めた人・・・。
参加者には年に1回、詳細なインタビューを行い、健康診断のデータを集め、家族にも話を聞いたそうです。
この75年に渡る調査で得た膨大なデータから、1つのことがわかりました。
周囲とのつながりは健康に良い影響を及ぼす
家族、友人、コミュニティとつながっている人ほど健康状態が良く、長生きで、「私は幸せ」と感じます。
逆に、孤独な人は幸せと感じられず、健康状態も悪いので、長生きできないそうです。
重要なのは、関係の「質」
群衆の中にいても、結婚していても、孤独を感じることってありますよね。
ですから重要なのは、友達の数や伴侶の有無ではありません。
たとえば、ケンカの絶えない結婚生活は健康に悪影響を及ぼします。
重要なのは、関係の「質」なんですね。
80歳で「健康で幸せ!」と感じるためには
80歳で「健康で幸せ」と感じる人たちを抽出し、そうなった理由を追跡してみました。
すると、注目すべきは50歳のときのデータだったそうです。
50歳の時点で人間関係に高いの満足度を感じている人ほど、80歳になったときの幸福度が高くなるそうです。
なぜなのか?
50歳から80歳の30年間は、「いろいろある」時期なのです。
加齢に伴う健康問題、退職、退職に伴う経済的な変化やつきあいの変化、介護などなど。
親密な関係があるとそれがクッションのような役割をして、ストレスを和らげてくれるそうです。
実際、身体的に同じような痛みがある場合でも、周囲とつながっている人は苦痛が和らぎ、つながっていない人は増幅されてしまうのだとか・・・。
良好な関係は脳にもよい
万が一のときは頼れる人がいる人は、脳も健康です。
逆に、「誰も頼れる人がいない」と不安な人は、記憶障害が早く現れるのだそうです。
良好な関係ってなんだろう?
「良好」とは、「いつも仲が良い」という意味ではありません。
人との関係にはもちろん波風が立ちます。
ケンカがあったり、ちょっと疎遠になったり・・・いろいろありますよね。
良好な関係とは、「お互いに頼り合える」と感じられる関係だそうです。
つまり、ちょっとケンカしていても、何か困難が起こったら助け合える関係ですね。
良好な関係は築きにくく、軽視されがちな理由
でも・・・。
「良好な人間関係が良い」なんて、何を今さら・・・という感じもしますよね?
実際、こういった関係は作りにくいし、軽視されてきました。
なぜかというと、人は手っ取り早く手に入るものが好きなのです。
人間関係は複雑だし、維持していく努力も必要です。
つまり、「めんどくさい」ものなのですね。
80歳で「健康で幸せ!」になるための準備
1人で過ごす時間をちょっと減らして友達と過ごしましょう。
夫婦の関係がマンネリになってしまった場合は、何か新しいことを一緒にしてみましょう。
ちょっと2人でお散歩、などでもよいのです。
特に重要なのは「家族」
長い間連絡をとっていない家族がいる方は、ぜひ連絡してみましょう。
幸福度が下がってしまう最大の要因は、家族との関係の問題なのだそうです。
おわりに:マークトウェインの言葉
博士は最後に、マークトウェインの言葉で締めくくっています。
かくも短い人生に、諍い、謝罪し、傷心し、責任を追及している時間などない。
愛し合うための時間しかない。
それがたとえ一瞬に過ぎなくとも。
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夫婦関係について思うこと
夫婦関係だけではありませんが、手間暇かけて育てれば大きな実を結ぶものです。
夫婦仲がよいと更年期の症状が軽く済む、ということはよく聞きます。
実際、私の両親は結構深刻なケンカが絶えず、私の母はかなり重い更年期症状に悩みました・・・。
私はシングルなのですが、私にとって結婚は「めんどくさい」ものでした。
親戚がもれなく付いてきますし・・・。
「離婚したい」と相談されることがたまにあります。
そういうときは、自分のことは棚に上げて~☆、「離婚はいつでもできるから、もうちょっと試してみたら?」とアドバイスしたりします。
というのは、変な例えですが、ロングヘアと同じで「いつでも切れるじゃない」と思うから。
またロングまで伸ばすのは結構大変なので・・・。
逆に、50歳くらいで再婚、という方が周囲にちらほら出てきました。
おめでとう!と言いつつ、「ここから関係構築って可能なのかしら?それに、すぐ介護になっちゃうのでは?」なんて思ったりしますが、「出会ったタイミングが遅かっただけで、短期間で実を結ぶ関係もあるのかもしれないな」とも思ったりもします。
「自分にとって何が快適か」を見極めるのが大事ですね~。
友人との関係について思うこと
私は50歳を過ぎているし、社交的で友だちがいっぱいいる、というタイプではありません。
でも、今からできることもあると思うのです。
たとえば、今いる友達に、お誘いを待っているのではなく自分から声をかけてみるとか。
新しいことを始めるのもよいかもしれませんね!
TEDで紹介された研究では「50歳時点での人間関係が大事」となっていましたが、何事も遅すぎる、なんてことはありません。
私は52歳です。
「50歳過ぎてるから遅すぎるわ・・・」なんて、何もしないのが一番ダメなのかなぁ~と。
80歳まであと28年。
夏が28回もやってくるんですよ(当然だけど~)。
家族について思うこと
私には弟もいます。
この弟と父が、ちょっとしたことがきっかけで、もう10年以上、絶縁状態なのです・・・。
端から見れば、「どっちもどっち」な感じです。
父は、弟がひと言「ごめんね」と言えば、許す気満々なのです(ところが、弟が頑固で~)。
家族ってそういうものかもしれません。
「自分はまったく悪くない」と思っていても、謝っちゃえば丸く収まることもたくさんありますよね。
私も昔は「自分は悪くないっ」と意地を張るタイプでしたが、最近はそういう意地がなくなっちゃいましたねぇ。
謝るのはタダだし、税金もかかりません☆
まとめ
もうすぐ80歳の父は、たくさんの友人と、ゴルフだ飲み会だと忙しくしています。
父は退職後に新たな友人関係を築いたというよりは、会社のときの人脈を今でもとても大事にしています。
そして「お父さんは今が一番幸せだ!」と言うんですよね~!
私も、堂々とそう言えるようになりたいな。
人間関係や周りとのつながりをもうちょっと意識して、日々過ごしてみようと思っています。
そしてもちろん、このブログを介して知り合ったみなさまとのご縁も大切にしていきたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします~!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの毎日が健康でキラキラ輝きますように~!
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